AkatsukiDiary

社会人旅行記

ロシア極東旅行 サハリン(樺太)編(11/4)

こんにちは。あかつきです。サハリン3日目です。

今日は列車に乗ってフスモリエへと向かいました。フスモリエはユジノサハリンスクから列車でノグリギ 方面に向かって2時間30分くらいの位置にある田舎町です。今日はこの町にあるものをみに行きました。フスモリエの場所は下の地図の場所です。

  ユジノサハリンスクからフスモリエまでの時刻表を紙に書いたものを駅のスタッフに渡し往復券の購入ができました。

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駅構内とコーヒの自販機

 予想以上に人が多くて、みんなどこへ向かうのでしょうか?出発まで残り時間がなかったのですが、ホームへと向かう扉には鍵が閉まっていました。あたふたしていたところスタッフが来てホームまで案内してくれました。ユジノサハリンスク駅正面を見て左手奥の方に地下通路への入り口があります。その通路を通ってホームへと行くことができますので注意してください。てっきり駅構内から入るのかと勘違いしていました。危なかった。

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地下通路の入り口

  出発1分前でかなり焦りましたがどうにか間に合って乗ることができました。車両は2両編成で車掌さんが一人と他に乗客が4人しかいませんでした。車掌さんはとても親切な人でフスモリエに着いたら教えてあげると言ってくれました。(多分)すごく親切な女性の車窓さんでした。以下は車内の様子です。

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日本の富士山を背景に走る列車(多分?)

 ちなみにユジノサハリンスク駅入り口の上の方に絵がありました。実際は違うかもしれませんが、日本の富士山ではないかと思っています。(違っていたら教えてください。。) かつて南樺太と呼ばれたこの地は日本の統治下であったとすでにお伝えしましたが、その際に日本の鉄道が作られました。現在は線路の幅である軌間を日本時代の狭軌(1067mm)から大陸と同じ広軌(1520mm)へと大規模に変更しています。その日本からロシアへの移り変わりを示すのに上のような絵が示されているのではないかと勝手に考えています。実際はどうなのでしょうか。

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車内

座席はゆったりとして、いい席でした。人もいないので足伸ばしていました。(もちろん靴は脱いで)トイレはいつも通り垂れ流しです笑

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サモアール(湯沸かし器)

サモアールもありました。カップ麺とか頼めば購入できるようです。


 ウラジオストクのエレクトリーチカやオケアン号での沿線以上に田舎の風景が続いていきます。白樺の木々がひたすら続くと思えば、何もない草原があったり廃墟が突如と現れることもありました。

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車窓

 

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ドリンスク旧王子製紙落合工場跡

 1時間くらい列車の乗ったときでしょうか、ドリンスク(落合町)という町が見えてきました。車窓から王子製紙の廃墟が見えてきましたので、ひたすら写真をとっていました。王子製紙の廃墟はサハリン各地(4箇所くらい?)にまだ残っているようです。「地球の歩き方」によると1995年まで国営企業として操業が続けられていたということです。

 ドリンスクを少し離れると前方右手の方にオホーツク海が見えてきました。初めてオホーツク海を見ました。そこからまた1時間ちょっと経って目的地のフスモリエに到着しました。ほぼ定刻通り12:45に到着しました。帰りの列車が14:15なのであまり時間はありません。なので急いで目的地へと向かいました。

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フスモリエ駅


  この町はカニの町として有名で駅前ではカニの販売の準備をしていました。後でじっくりみるとして先へと急ぎました。私が今回フスモリエへときた理由は「 ヴォルタトリイ(Ворота ТОРИИ)」をみるためです。

ヴォルタトリイってなんだ?ヴォルタは日本語の「門」、トリイは「鳥居」です。つまり鳥居を見にきたということです。

 かつて南樺太は日本によって統治されていました。その時に皇紀2600年記念の白浦神社が建てられその時の遺跡が今でも残っているのです。

 ヴォルタトリイまでの道のりはあまり整備されていません。しかも犬がたくさんいて追いかけてきます(涙)おそらく飼い犬なのですが、リードがされておらず手当たり次第吠えてきます。私は遠回りして海岸線から向かうことにしました。

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いっぬ

見た目ヤバそうな犬が追いかけてくるんですよ。さすがに噛まれたらヤバそう..(最後は仲良くなるんですけど)

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海岸線(オホーツク海)

時が止まったかのような美しい光景に感動しました。どこか懐かしさがあって、廃墟がまたいい味出していました。

 

 目の前にヴォルタトリイが見えてきたその時再び犬が目の前に現れて追いかけてきました。(笑)お願いだから通してと思いながら、カバンの中に食べかけのパンがあったのを思い出しました。それを遠くに投げて食べてる隙にどうにか鳥居のへと到着しました。

 長年放置されていたようですが、今はちょうど工事されていて整備が進んでいるところでした。工事のお兄さんに「もっとこっちで写真撮りなよ」みたいな感じで敷地内に入れてもらえてたくさん写真を撮ることができました。

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ヴォルタトリイ

 今後も多くのロシア人、日本人にかつてのサハリンの歴史を知られていくといいなと思う次第でした。いい思い出になりました。

 

 駅の方に戻ってくるとすでに列車の廃車があり写真をとったり中を見たりしていました。そしたら若いロシアの方に笑われてしまいました。

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廃墟と化した車両

 

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カニ

 駅に戻るとたくさんのカニが販売されていました。写真を撮っていると、カニを買わないかと言われました。流石にカニを買うお金はないなと思いつつ聞いてみると1匹350ルーブルだったので買って食べることにしました。とても安い!写真の2枚目の男性は決して怒っているわけではありません。すでにカニが茹でてあることを教えてくれているところです。笑

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帰りの列車

  ほぼ定刻通りに列車がやってきてユジノサハリンスク方面へと戻りました。きっともう来ないこの地に若干寂しさを感じつつ車内へと入りました。

 

そしてユジノサハリンスクへと帰ってきました。

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とてもお腹が空いていたので駅前のハンバーガー屋さんに駆け込みました。

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駅前のハンバーガー屋さん

 ここでしばらくゆっくりしてホステルへ戻りました。夜は買ったカニを食べて、ウズベキスタン人とお話しして楽しい時間を過ごしました。

次の日は最終日です。